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蓄電池

家族を守る心強いパートナー!いま “蓄電池”がアツい!!

2019年10月、旭化成名誉フェローで名城大学教授の吉野彰さんがノーベル化学賞を受賞しました。吉野さんはリチウムイオン電池の開発に携わり、その功績が認められたのです。繰り返し充電ができて、軽く高出力なリチウムイオン電池は私たちの身の回りにも広く普及しています。スマホやパソコン、持ち運びできる子どもたちのゲーム機にもリチウムイオン電池は使われています。

 

もはや私たちの生活に欠かすことのできないリチウムイオン電池。じつは“我が家のインフラ”を支える製品にも使われているのです。今日は世界で認められたリチウムイオン電池を活用した“蓄電池”について紹介しようと思います。

 

蓄電池ってどんなもの?

 

早速ですが、蓄電池とは一体どういうものなのでしょうか。一言でいうと、“充電して電気を貯めておけるバッテリー”のことです。その名の通りですね。クーラーの室外機のように独立した製品で、平常時のみならず非常時にも家電製品に電気を供給することができます。

 

さまざまなタイプが発売されていて、容量によっては停電した後も10時間以上、電力を供給できるものもあり、災害大国と呼ばれる日本において、今とても注目を集めているのです。

 

充電する方法はおもに2つあります。

 

  • 電力会社の電気で充電する

電気代が安くなる深夜の時間帯を利用すればリーズナブルに充電を行えます。ただし停電すると充電ができなくなるというデメリットがあります。

 

  • 太陽光発電で充電する

太陽光パネルで生み出した電力をそのまま充電する方法です。再生可能エネルギーである太陽の光をつかって充電するので電気代がかかりません。

 

太陽光パネルを設置済みのご家庭では新たに蓄電池を設置して、電力を効果的に使おうとする動きが出てきています。これまで余った電力は電力会社に売っていましたが、FITという制度が随時終了することになり、その代替案として蓄電池が注目されているのです。

 

また太陽光パネルがなくても、小さなお子さまやご高齢のご家族がいる世帯では、非常時に備えて蓄電池の導入を検討するお客さまが増えています。台風や地震のおおい日本では停電が頻発します。2019年に千葉県を襲った台風は、広い範囲にわたって長期間の停電を発生させ、とても大きな被害をもたらしました。電力は私たちにとって“命綱”と言っても過言ではありません。

 

これらの理由により、“蓄電池”の存在感が日増しに高くなっています。

 

蓄電池のメリット・デメリットをお伝えします!

 

それではここで蓄電池のメリット・デメリットをご紹介します。

 

【メリット】

  • 太陽光発電の強い味方になる
  • 非常時に家族を守ってくれる
  • 電気自動車との相性がいい

 

【デメリット】

  • 初期費用が必要になる
  • 設置スペースが必要になる
  • 蓄電池は少しずつ劣化する

 

一つずつみてみましょう。まずはメリットの1番目、“太陽光発電の強い味方になる”ということですが、先ほどお伝えしたように、太陽光パネルを設置されているご家庭は、ある課題に直面しています。それが“2019年問題”といわれているもの。電力会社にあまった電力を売る際、太陽光パネルを設置してから10年間は決められた価格で販売することができます。安定した収益が見込めていたのですが、2019年を境に順次、その制度が終了していきます。

 

安くなった電力を引き続き電力会社に売るのか、あまった電力を“自家消費”するのか。その選択を迫られているのが“2019年問題”なのです。そのときに強い味方になるのが“蓄電池”です。あまった電力を自家消費に回すと、電気代がゼロ円になるケースがあります。経済的なメリットを最大限に引き出すためには“蓄電池”の設置が欠かせません。

 

また自然災害などの非常時にも強い味方になってくれます。先ほどお伝えしたように、国土面積が世界の0.28%しかない日本で、なんと18.5%もの大地震(マグニチュード6以上)が起きています。また台風も毎年3〜5つも上陸しており、2004年に上陸した台風の数はなんと10個!これほどまでに災害の多い国は世界中でも例をみません。これらの非常時に備えて蓄電池を設置しておくことは家族を守る上でも大きな意味を持ちます。

 

また「トライブリッド」と呼ばれるタイプの蓄電池の場合、電気自動車を充電することも可能です。ガソリン代の節約につながり、再生可能エネルギーを最大限に活用することができるのも蓄電池のメリットといえるでしょう。

 

デメリットとして挙げられている「初期費用が必要になる」「設置スペースが必要になる」という点ですが、これらは避けて通ることはできません。電力の有効活用・非常用の電源というメリットと天秤にかけて慎重に判断しましょう。また設置のためのスペースですが、クーラーの室外機ほどの大きさなので広い場所を必要としません。製品の経年劣化についても弊社では保守点検をふくめたメンテナンスをご提案しております。ぜひこちらの施工実績から蓄電池の詳細についてご確認ください。

 

蓄電池の価格はいくら?寿命はどれくらい?蓄電池についてのアレコレをお伝えします!

 

さまざまなメリットがある蓄電池ですが、決して安い買い物ではありません。ここでは蓄電池の価格や寿命、メーカーによる違いをお伝えします。

 

蓄電池には電力の容量や機能、寿命によって価格に幅があります。家族構成やライフスタイルによって最適な蓄電池が決まるため、安ければいいというわけではありません。どの家電をどれぐらい使いたいかによって容量が変わってきます。あくまでも概算ですが、4人家族で1日に使う電気の量はおよそ18.5kWhといわれています。そして最低限の暮らしに必要な電気の量は7kWhといわれており、非常時を想定する場合は、この数字を目安にしましょう。7kWhというのは以下の家電を同時に5時間ほど使える電気量です。

 

  • エアコン
  • テレビ
  • 照明2部屋
  • スマホの充電2台

 

これだけの家電を5時間使えれば、非常時でも乗り切れそうですよね。この数字を基準とした場合、蓄電池の価格はだいたい以下の範囲でおさまります。

 

  • パナソニック製品(5kWh)およそ80万円
  • ニチコン製品(2kWh)およそ73万円〜155万円
  • オムロン製品(8kWh)およそ142万円

 

あくまでも一例ですが、おおよそ上記のような金額間になります。

 

蓄電池は使えば使うほど寿命が縮まっていきます。いわゆる経年劣化というものですが、家庭用蓄電池の寿命はおよそ10年程度といわれています。「充電⇄放電」を1サイクルとして、これを何回繰り返すかによって寿命が変わってきます。およそ6,000〜8,000サイクルが目安になってきますが、容量が大きい蓄電池ほど充電と放電の1サイクルが長くなるため、結果として寿命が長くなる傾向にあります。

 

蓄電池の設置には補助金を活用しましょう!

 

2019年問題や災害が頻発しているという事情もあり、地方自治体は蓄電池の設置を推進しています。電力を自家発電し、それを自家消費でまかなうことを目指す住宅を“ZEH(ゼロエネルギー住宅)”と呼びます。このZEHに対して地方自治体は補助金を出しています。あくまでも2019年度の情報ではありますが、定額で70万円〜125万が助成されています。

 

これだけの金額であれば、蓄電池を購入する際の大きな後押しになりますよね。補助金の申請にあたっては対象となる事業者や必要な要件などが細かに定められているため、蓄電池の設置をご検討いただいているお客さまはぜひ一度弊社まで気軽にご相談ください。

 

いかがでしょうか。私たちが当たり前のように使っている電気ですが、これからは“自分で生み出し、自分で使う”という意識が必要になってきます。ノーベル化学賞の受賞により、一層注目が集まる蓄電池。電力を“自産自消”するための心強いパートナーとして、ぜひ一度設置についてご検討くださいませ。

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