オール電化はおトクなのか?!メリット・デメリットを徹底検証!
無条件の愛で世界中の人々を救ってきたマザー・テレサは言いました。「世界平和のために何ができるかですって?家へ帰って、あなたの家族を愛しなさい」と。
皆さんにとっても、ご自宅は癒しの場であり、日々の生活を支える大切な空間だと思います。おいしいご飯を食べて、温かいお風呂に入り、エアコンや暖房を使って快適に過ごす。毎日を健やかなものにするために、心地よい“家”が必要です。
そこで注目されているのが“オール電化”という仕組みです。オール電化とは、調理・給湯・空調などの熱源をすべて“電気で”カバーすることを意味します。
今回はオール電化をご検討中の方に向けて、オール電化のメリット・デメリットをお伝えしようと思います。オール電化のメリットを最大限に活かしつつ、デメリットを避けるためにはどうしたらいいのでしょうか。
まずはオール電化のデメリットをお伝えします。
【デメリット】
- 昼間の電気代が高くなる!
- 設置コストが高い…
- 停電の時は大ピンチ?!
これから一つずつ詳しく説明します。最初にオール電化の“電気料金の落とし穴”について。
オール電化にすると熱源が一本化されるため、水道光熱費が安くなるイメージがあります。ただしそれは“深夜の割引プラン”をうまく活用した場合に限られます。じつはオール電化住宅むけの料金プランは日中の電気料金が割高に設定されているのです。赤ちゃんや高齢者がいるご家庭では、昼間に家電製品をおおく使います。そのため、オール電化を導入することで逆に光熱費が高くなってしまったというケースもあるのです。
日中は誰も家にいないようなご家庭であれば、夜間の安い電力を使えるため、光熱費をおさえることができます。オール電化を導入する際には、ご家庭のライフスタイルをふまえた上で、事前に電気料金のシミュレーションを行うことが大切です。
次のデメリットとして挙げられるのがオール電化を導入する際の“設置コスト”について。
オール電化にする際にはキッチンに「IHクッキングヒーター」を導入し、お風呂場には「エコキュート」を設置する必要があります。相場は工事費込みで50万円前後になるため、事前の設置コストの負担が大きくなります。
おトクになった毎月の電気料金で、最初にかけた設置コストを“相殺”していく形になります。さきほどお伝えしたように、毎月の電気料金がどれだけ安くなるかによって、オール電化にすべきかどうかの判断ができます。事前のシミュレーションがとても大切なんですね。
最後のデメリットとして、 “停電するとすべての家電が使えなくなる” という、オール電化の最大の弱点についてお伝えいたします。
ご自宅の熱源をすべて電気でカバーするため、停電すると、ぜんぶの家電が使えなくなります。対策として非常用の電源を用意する必要があります。「蓄電池」を設置して、「太陽光発電」を組み合わせて、非常用の電源として用意しておくのです。ただし、これらの設置についても費用の面で新たな負担となります。
冬場に停電してしまうと暖房も使えなくなります。灯油ストーブを用意しておくなど緊急時の対策は欠かせません。料理もできなくなるため携帯ガスをつかったカセットコンロも用意しておく必要があります。非常時を想定して、必要となる道具を揃えておいてください。
以上のようにオール電化をご検討いただく際には、「電気代が高くなるケースがある」「設置コストが高い」「停電すると大ピンチ」という3つのデメリットを念頭におく必要があります。
それでは次に、オール電化のメリットを紹介します。
【メリット】
- 光熱費が安くなる!
- 火を使わないので安全・安心!
- 災害時からの復旧が早い!
オール電化のメリットは、デメリットをうまく避けることで最大化されます。まずはなんといっても光熱費がお安くなることがオール電化のメリットです。
デメリットである“昼間の電気料金が高くなる”ことを逆手にとって、“夜間の割安プラン”をうまく活用しましょう。1日のうちで電気を利用する人が少なくなる夜間は、電気料金がいちばん安くなる時間帯です。ポイントは「太陽光発電」「エコキュート」「IHクッキングヒーター」という3つのシステムをうまく組み合わせることです。
日中に電気料金が高くなってしまうので、その間は太陽光発電で電力をカバーします。そして夜間に安くなった電気を使って「エコキュートでお風呂」、「IHクッキングヒーターでお料理」を行えば、電気を上手にやりくりできます。
うまくいけば年間10万円以上も電気料金が安くなります。やはりここでも事前のシュミレーションが重要。オール電化の導入にあたっては、ご家庭のライフスタイルをふまえた上で、電気料金のシミュレーションを行うことが何よりも大切なんですね。
次に挙げられるメリットとしては、オール電化は安全・安心という点が挙げられます。
核家族化にともない、お子さまがお家に一人でお留守番するという機会も増えています。そのような時にどんなに火元を注意しても、万が一というリスクは避けられません。その点、オール電化はガスを一切使わないので安心・安全。小さなお子さまやご高齢のご家族がいらっしゃる家庭には、火元の心配がなくなるという大きなメリットがあります。
平成30年に起きた火災のうち、コンロが原因となったものは2,838件もあります。大切な家を守るためにオール電化を導入するのは理にかなっているといえるでしょう。
最後にあげるメリットは“災害時からの復旧が早い”ことです。これはデメリットである“停電時に弱い”こととウラオモテの関係にあります。たしかに停電時はご自宅の家電がすべて使えなくなるという弱点があります。しかし台風や大地震などの大きな災害に襲われた場合、復旧が最も早いのが電気なのです。
「蓄電池」を設置しておけば、当面のライフラインは確保できます。日本はひんぱんに大きな台風や地震に見舞われるため、復旧の早いオール電化を導入すれば、家族の安全を守ることに大きく貢献してくれます。
オール電化の購入を検討する際には、「事前に電気料金のシミュレーションをおこなう」、「エコキュートやIHクッキングヒーターの設置が可能か確認する」といった点が大切です。家族構成やライフスタイルによってもオール電化のメリットを享受できるかが決まります。
それではここで、オール電化をうまく活用されているご家庭の工夫を紹介します。
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電気を使う時間をしっかりコントロールしている
オール電化の料金プランは“昼間が高く、夜が安い”とお伝えしました。そのギャップをうまく活かすために、家電のタイマーを上手に利用しましょう。炊飯器や洗濯機の
タイマーを深夜電力の時間帯にセットしておくのです。そうすることで、より安い電気料金の時間帯に家電製品を稼働させるのです。
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家事は夜間に行う
ひとくちに電気を使うといっても、それぞれの家電でつかう電気の量には差があります。ご自宅にある家電の“消費電力”に注目してみてください。大きな電力を使うのは主に「IHクッキングヒーター」「電子レンジ」「炊飯器」です。“料理のための家電”が大きな電力を必要とするのですね。そのため日中はできるだけお料理をしないこと。翌日のお弁当の仕込みは前日の夜に行うなど、ちょっとした工夫をすることで、電気の量を減らすことができます。
いかがでしょうか。これまでご紹介したように、オール電化を導入する際には、そのメリット・デメリットをていねいに検証する必要があります。毎日を快適に過ごせる空間づくりは人生の質を決めるといっても過言ではありません。オール電化の詳細やお見積もりについてのお問い合わせは、弊社までお気軽にご連絡ください。